春と修羅 (mental sketch modified) 心象のはひいろはがねから あけびのつるはくもにからまり のばらのやぶや腐植の湿地 いちめんのいちめんの諂曲〔てんごく〕模様 (正午の管楽よりもしげく 琥珀のかけ…
中島みゆきと夜会をめぐって
春と修羅 (mental sketch modified) 心象のはひいろはがねから あけびのつるはくもにからまり のばらのやぶや腐植の湿地 いちめんのいちめんの諂曲〔てんごく〕模様 (正午の管楽よりもしげく 琥珀のかけ…
京都・鹿ヶ谷にある法然院の春季伽藍内特別公開に行ってきた。 私はふだんまったく不信心な人間なのだが、「今晩屋」公演パンフレットに写真が掲載されている茅葺きの山門がこの法然院の門であることを mixi の知人Sさんから教え…
夜会「今晩屋」のモチーフとなった森鴎外「山椒大夫」のオリジナルが、日本中世末期から近世初期の語り物文芸である説経節の代表作のひとつ「さんせう太夫」にあることはよく知られている。つまり「今晩屋」は、形式的には、鴎外による近…
【物語の構造 (1) からつづく】 第2幕 「水族館」という空間 第2幕第1場「水族館」は、水族館と呼ぶにはまことに奇妙な構造物である。 第1幕の「縁切寺」の周囲にあった欄干と正面階段、舞台手前から奈落に降りる幅広い階段…
夜会VOL.15「夜物語~元祖・今晩屋」(以下、「今晩屋」) 大阪公演が千秋楽を迎えて1週間が経った頃に書き始めたこの記事も、その後、多くの改稿を重ねた。 今回の夜会は、当初は東京公演1回、大阪公演2回と、計3回の観賞の…