2019年5月1日から始まる日本の新元号「令和」の出典と発表されたことがきっかけで、万葉集がちょっとしたブームになっているという。 出典とされたのは、万葉集巻5の梅花の歌32首 (さらに6首を追加) の序。天平2年 (7…
中島みゆきと夜会をめぐって
2019年5月1日から始まる日本の新元号「令和」の出典と発表されたことがきっかけで、万葉集がちょっとしたブームになっているという。 出典とされたのは、万葉集巻5の梅花の歌32首 (さらに6首を追加) の序。天平2年 (7…
夏の甲子園での高校野球が始まると、野球好きの血が騒ぐ。 私自身は生来の運動音痴で、もっぱら「観る」方の立場ではあるが――高校野球にせよプロ野球にせよ――野球にまつわるさまざまな記憶は、これまでの人生の節目節目に、かなり濃…
今年に入ってから俄かに身辺が慌しくなり、夜会「2/2」大阪公演以降、3ヶ月もの間、ブログの更新をさぼってしまった。 この間、5月14日からは「歌旅」劇場版の上映があり、また5月21日は――中島みゆきと直接関係はないが、夜…
「神話の解凍――「ウィンター・ガーデン」再考」で、「神話する身体」というエッセイを引用させていただいた能楽師・安田登氏の著書、『異界を旅する能――ワキという存在』 (ちくま文庫、2011年6月) を読んだ。 期待通り、と…
2011年7月26日、SF作家・小松左京が世を去った。 ひとつの時代が終わったな、という思いが強くする。東日本大震災という、おそらくは戦後最大の災厄を日本が経験した年に、この人が世を去るのも、なんだかとても必然的なことの…