初めての再々演――夜会Vol.17「2/2」

今日6月1日、でじなみからの号外メールを開くと、

中島みゆき 夜会Vol.17「2/2」

という文字列が目に飛び込んできた。

スケジュールは、今年2011年11~12月に東京公演、来年2012年2月に大阪公演とのことだ。

キャストや曲目などの内容詳細はまだまったく不明だが、タイトルから判断する限り、Vol.17は夜会で初めての「再々演」ということになる。

「2/2」は、約分すれば「1」である。

しかし、「2/2 = 1」 という、数学的には自明の等式が成り立たないという不条理――このタイトルは、この上なくシンプルに、その不条理を表現していたように思う。

今を去ること16年前、1995年のVol.7「2/2」は、それまでの基本的に既発表曲から構成されていた夜会のスタイルを脱し、基本的に新曲のみによって構成されるという――現在に至る――スタイルを初めて採用した。その意味で、大きな転換点になった公演である。

また内容的にも、「誕生」ないし「再生」 という――近年の夜会につながる――基本的テーマを明確に前面に打ち出したという点でも、重要なステップとなる演目だった (そのことについては、当時、活字媒体の同人誌の記事に書いた)

そしてその翌々年、1997年の夜会Vol.9は「2/2」の再演となった。夜会で同一演目の再演がおこなわれたのも、この時が初めてのことだ。

その後、夜会は1998年のVol.10「海嘯」で毎年末の定期公演という形式を終え、

  • 2000年11-12月 Vol.11「ウィンター・ガーデン」
  • 2002年11-12月 Vol.12「ウィンター・ガーデン」(再演)
  • 2004年1月    Vol.13「24時着 0時発」
  • 2006年1-5月   Vol.14「24時着00時発」(再演)
  • 2008年11月
    -2009年2月   Vol.15「~夜物語~元祖・今晩屋」
  • 2009年11-12月 Vol.16「~夜物語~本家・今晩屋」(再演)

と、新演目→再演→…というサイクルを3度にわたり繰り返してきた。

このサイクルに従って、Vol.17はまた新演目になるだろうと予想したのは、おそらく私だけではないだろう。

が、この予想は見事に覆されたわけである――。

これまでの夜会の再演では――初演からわずか1年弱の間隔しかなかった「本家・今晩屋」はやや例外として――初演から2年後に再演された「2/2」「ウィンター・ガーデン」「24時着00時発」はいずれも、初演時とはキャスト、曲目、演出等にかなり重要な変更が施されていた (その意味では、「再演」という表現は厳密には正確ではないと言うべきかもしれない)

ましてや今回は、1997年のVol.9から14年という、これまで4回あった再演よりも、遥かに長い時間を隔てての「再々演」である。

Vol.17「2/2」にどのような新たな展開が用意されているのかは、予断を許さない。

なお蛇足ながら、個人的事情をあえて語れば、Vol.7/Vol.9の「2/2」にはいずれも――ちょうど子育て真っ最中の時期だったというのが最大の要因で――出かけることが叶わなかった。今回の再々演は、その意味では非常にありがたい。

が、上記のように新演目を予想していた私としては、現時点では、いささか肩透かしを食わされた感が否めないというのも正直なところだ。

中島みゆきが、どんな風にこの肩透かし感を――これまでの再演でもそうであったように――いい意味で裏切ってくれるのか――。

まずはそれを大いなる楽しみに、初日までの半年を待ちたい。


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