一時、「脳力大学 漢字テスト」というmixiのアプリに凝っていて、出題される難読漢字の中に、けっこう中島みゆきの歌詞などで見かけた言葉があることに気がついた。
このアプリには、ユーザーのオリジナル問題作成機能というのがあり、漢字の読みの問題を50題まで作成できたので、ふと思い立って、中島みゆき関係の漢字問題を作成してみた。
マイミクさんたちにも紹介したが、ややマニアックすぎたのか、あまり解いてはもらえなかったようだが…… それはともかく、中島みゆきの歌詞等、とくに夜会関係のそれは、難読漢字の宝庫(?)であることがよくわかったような次第である。
全50問を、Level 1 から Level 5 までの5段階、10問ずつに分けてみた。
――お暇な方は、ぜひ挑戦してみてください。
[Level 1]
- 桔梗
- 素面
- 駄洒落
- 海嘯
- 蕎麦屋
- 如月
- 硝子
- 梯子
- 慟哭
- 邯鄲
[Level 2]
- 御伽噺
- 茉莉花
- 独楽
- 騙り
- 嗚咽
- 元結
- 黒白
- 此処
- 気障
- 堅気
[Level 3]
- 彷徨う
- 不埒
- 今生
- 飛礫
- 梃子
- 抗う
- 衆生
- 女衒
- 咎
- 凩
[Level 4]
- 霙
- 禊
- 褥
- 艮
- 槲
- 寿歌
- 澪標
- 経衣
- 羅刹天
- 輾転反側
[Level 5]
- 跣
- 坤
- 疾う
- 捩る
- 白闇
- 馬喰
- 尨毛
- 糸遊
- 谷地眼
- 身柱元
解答・出典・解説
[Level 1]
- ききょう
「アザミ嬢のララバイ」:「春は菜の花 秋には桔梗」 - しらふ
「生まれた時から」:「あんたが素面でいるのを あたしは見たことがない」 - だじゃれ
「蕎麦屋」:「駄洒落話をせっせと咲かせる」 - かいしょう
夜会VOL.10のタイトル。河口に入る潮波が垂直壁となって河を逆流する現象 - そばや
アルバム「生きていてもいいですか」収録曲 - きさらぎ
「やまねこ」:「嵐あけの如月 壁の割れた産室」 - がらす
「笑わせるじゃないか」:「暗闇硝子に 映ってるもの」 - はしご
「店の名はライフ」:「抜け道は左 安梯子」 - どうこく
アルバム「時代─Time goes around─」収録曲、工藤静香への提供曲 - かんたん
夜会VOL.3のタイトル。中国の故事「邯鄲の夢」に由来
[Level 2]
- おとぎばなし
「ノスタルジア」:「埃だらけの質屋から 御伽噺を出して頂戴」 - まつりか
夜会「2/2」の重要なモチーフとなる花の名 - こま
「ひとり遊び」:「独楽を回したり 鞠をついたりして」 - かたり
夜会「ウィンターガーデン」オリジナル曲「騙りの庭」など - おえつ
「幸福論」:「嗚咽を拾い集めてふくらんでふくらんで堕落してゆくよ」 - もとゆい
「髪を洗う女」:「元結ほどけば 崩れるように 髪の毛だけが 泣くのです」 - こくびゃく
「ローリング」:「黒白フィルムは 燃えるスクラムの街」 - ここ
アルバム「EAST ASIA」収録曲「此処じゃない何処かへ」 - きざ
「シニカル・ムーン」:「月並みな愛は古すぎる 突然な愛は気障すぎる」 - かたぎ
「噂」:「堅気女たちの ひそひそ話」
[Level 3]
- さまよう
「ホームにて」:「たそがれには 彷徨う街に 心は今夜もホームに佇んでいる」 - ふらち
「グッバイガール」:「汚れながら春になります 不埒でしょうか」 - こんじょう
「らいしょらいしょ」:「前生から今生見れば 来生」 - つぶて
「噂」:「ほら すれ違いざま飛礫のように」 - てこ
「サーモン・ダンス」:「梃子の形をした物 誰か見かけてませんか」 - あらがう
「RAIN」:「抗う水には行く手は遠い」 - しゅじょう
「明日なき我等」:「されど衆生は明日を占い」 - ぜげん
「やまねこ」:「女に生まれて喜んでくれたのは 菓子屋とドレス屋と女衒と女たらし」 - とが
「グッバイ・ガール」:「罪人の咎を 問いつめるように」 - こがらし
「この世に二人だけ」:「夕暮れの凩にあおられて」
[Level 4]
- みぞれ
「ツンドラ・バード」:「翼は霙で斑(まだら)になる」 - みそぎ
「安らけき寿を捨て」:「身を包むものは 禊の河水」 - しとね
「誰のせいでもない雨が」:「時の褥に愛を呼ぶ」 - うしとら
「十二天」:「坤から 艮へ」 - かしわ
夜会「ウィンター・ガーデン」で能楽師が演じたキャスト(樹) - ほぎうた
「阿壇の木の下で」:「波の彼方から流れてくるのは 私の知らない寿歌ばかり」 - みおつくし
「街路樹」:「街路樹は都会の澪標」 - きょうえ
夜会「ウィンター・ガーデン」の詩「白銀霜髪」:「この白い髪は……私の経衣でありましょうか」 - らせつてん
「十二天」:「羅刹天から伊舎那天」 - てんてんはんそく
夜会「ウィンター・ガーデン」の詩「足の下に何かがあるので」:「私は結界の中で 輾転反側しております」
[Level 5]
- はだし
「誰のせいでもない雨が」:「跣の女が雨に泣く」 - ひつじさる
「十二天」:「坤から 艮へ」 - とう
「ほうやれほ」:「疾う疾う逃げよ、逐(お)わずとも」 - よじる
「海に絵を描く」:「海が身を捩る 手筋を匿す」 - びゃくあん
夜会「ウィンター・ガーデン」の詩 - ばくろう
夜会「ウィンター・ガーデン」の詩「ためになる恋」:「私は私の馬喰になるんでしょう」 - むくげ
「ツンドラ・バード」:「翼とも呼べない尨毛玉」 - いとゆう
「陽紡ぎ歌」:「糸遊の糸車 小人たちが紡ぐよ」 - やちまなこ
夜会「ウィンターガーデン」の詩。湿原にある小さく深い池 - ちりけもと
夜会「ウィンター・ガーデン」の詩「足の下に何かがあるので」:「身柱元から雪が吹き込み 私は常に風邪をひきます」